

biography



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この雨やむときこの雨やむとき俺は神を信じない。
奇跡を信じない。
そんなこと説明がつかない。
ことのはじまりは1本の電話。
金曜の夜。十時くらいだった。〈翻訳・演出〉アンドリュー・ボヴェル〈脚本〉森田あや(らまのだ)〈出演〉相樂孝仁(殿様ランチ)斉藤麻衣子田中里衣三宅勝松本みゆき(マチルダアパルトマン)山森信太郎(髭亀鶴)大沼百合子井上幸太郎寄稿文
2008年にアデレード大学で初演を見たとき、見慣れたキャンパスにある、決して大きいとはいえない会場の内部で展開する、気候変動で消滅した世界と、80年の時間軸を行き交う人々のスケールに圧倒された。オーストラリアの大自然の、人知を超えてみなぎる神秘的な力を思い出した。そして、自分の息子を思い浮かべながら、父親の切ない愛に泣いた。劇場を出てからもずっと心を掴まれた、特別な作品だった。15年後の今回の上演を、少し奥の席から、すこし穏やかな気持ちで見守りたい。(佐和田敬司)やってみた戯曲はコレ!!
原題:When the Rain Stops Falling
邦題:この雨やむとき
Nation:オーストラリア
著者:アンドリュー・ボヴェル
1962年生まれ。
西オーストラリア州の小さな田舎町カルグーリーの出身。
国際的に評価されている劇作家、映画・テレビ・ラジオ脚本家。
白人による侵略というオーストラリアの暗い歴史や、不正義と不公平に目を向けた作品を書く一方で、家族愛などの、身近な愛についてもテーマとして扱う。
最近の舞台執筆作品には、『闇の河』(シドニー・シアター・カンパニー、2013年シドニー・フェスティバル、2016年全国ツアー、2017年アデレード・フェスティバル、ヘルプマン賞6回受賞)、『When the Rain Stops Falling』(ブリンク・プロダクション/ステート・シアター・カンパニー、2008年アデレード・フェスティバル、『アルメイダ』)などがある。ニューヨーク市リンカーンセンターの劇場、ルシール・ローテル賞を5回受賞)。初期の作品には、『Speaking in Tongues』、『Holy Day』、『Who's Afraid of the Working Class』などがある。〈スタッフ〉ドラマトゥルグ:佐和田敬司
舞台監督:西村耕之
照明:富山貴之
音響:佐藤こうじ(Sugar Sound)
音響操作:たなかさき(Sugar Sound)
小道具製作:創木希美
HP:古里麻衣
票券:佐藤栞
制作補佐:山田亜寿香
当日制作:小宮山雅美(KOMINOS)
製作協力:さくりさく企画(齋藤理一郎)
後援:オーストラリア大使館
協力:株式会社地球儀、ケイダッシュ、ゼウス合同会社、滝寛式(はえぎわ)、殿様ランチ、髭亀鶴、マチルダアパルトマン、らまのだ、ARENA下北沢、J.CLIP、KAYA、THE BANK、Bar Light、シアター2+1(順不同)
企画・制作:海外戯曲をやってみる会 -
リーディング・ライブVol.6
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リーディング・ライブVol.5
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リーディング・ライブVol.4
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リーディング・ライブVol.3
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リーディング・ライブVol.2
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リーディング・ライブ